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アイドリングが不安定な症状

通常アイドリングは700rpm前後で一定の回転数で安定しています。しかし、エンジンに何等かのトラブルが発生すると、アイドリングの回転数が上がったり下がったりして不安定な状態になることがあります。アイドリングの不安定な状態が悪化すると、突然、回転数が下がってエンストを起こすこともあります。また、信号待ちなどでシフトをDレンジ(ドライブ)のまま停車していると車体がブルブル前後に揺れるような現象が発生することがあります。

 

アイドリングが不安定になる原因と対策

アイドリングが不安定になる原因は様々なことが考えられます。多くの場合、メンテナンス不足や、エンジン内部の汚れ、部品の故障などがアイドリングを不安定にさせる原因です。

メンテナンス不足な場合、スパークプラグの摩耗やエアクリーナーの汚れなどが考えられます。これらの場合、部品を清掃または交換する必要があります。さらに、エンジンオイルの量や汚れが原因となることもありますから、しっかりとメンテナンスをすることをおすすめします。
部品の故障では、ISCVやエアフロメーターの故障や不良によりアイドリングが不安定になった場合は、汚れている場合には清掃し、故障がある場合には交換します。

なお、クルマは使用とともにスロットルボディー内部が汚れてくるため、流れる空気の量が変化します。エンジンを制御するコンピュータは、これを感知して自動的に学習値で補正しています。しかし、バッテリーを外すと学習値がリセットされるため、アイドリングが不安定になることがあります。走行とともにまた学習していきますが、正常に戻らない場合はスロットルボディー内部の清掃が必要となります。

 

直噴エンジンで多発する不安定なアイドリング

直噴エンジンを搭載したクルマでは、走行距離が何万キロ台になる頃からアイドリングが不安定になるトラブルが多くみられます。直噴エンジンはガソリンを直接エンジン内の燃焼室内に噴射する構造のため、ガソリンが燃える燃焼室内にインジェクション(噴射装置)があり、走行距離が増えるにつれガソリンの燃えカスなどの汚れがそのインジェクションの周辺に堆積して正常にガソリンが燃焼できない不調状態となり、アイドリングが不安定になる症状が現れるようです。

この場合、エンジン内部の燃焼室を清掃して原因となる堆積した汚れを取り除くことで改善するのですが、この作業はエンジンをバラバラに分解して行う大手術となり、現実的には、比較的調子が良い中古のエンジンに交換することが多いようです。費用的にはエンジン交換の場合でも数十万円の費用が発生してしまいます。

その他、まだ、あまり知られていないのですが、強力な洗浄系ガソリン添加剤を使うことでエンジン内部を洗浄する方法があります。ガソリンに洗浄効果のある薬剤を混ぜてクルマを走らせることで、洗浄効果のあるガソリンがエンジン内部をきれいにして、原因となる堆積した汚れを取り除くことで、不安定なアイドリング症状を改善するという流れです。※カー用品店の洗浄系添加剤では効果は極少ないので、専用の強力な洗浄系ガソリン添加剤が必要とのこと。

参考:強力洗浄系ガソリン添加剤(OH+PRODUCTS)

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